人事部所属ドルヲタの日記

新卒採用、中途採用を担当してます。趣味はアイドル鑑賞。

うつ療養中の人を外出に誘っていいものか?私の体験談

うつ療養中のヤマネです。

少し前に、会社の仲の良い人に会いました。

必要以上に仕事の話をせずに、明るく振舞ってくれて、とてもありがたかった。

そこから、復職に対しても少し前向きになれたと思います。

 

周りにうつ療養中の人がいる場合、療養中の人にどう接していいのか?会いたいけど誘っていいものか?

療養中の人は、人に会うことに億劫さや怖さを感じている人もいると思います。

 

実際、療養開始後、家族以外の人とはじめて会ったときどうだったのか?私の体験談です。

書いていて、自分全然よくなってねーじゃねーか!人にここまでやってもらったのに…と思ったので、よくなってない人や、気を遣うことに抵抗や不快、反発を感じる方は避けてください…

 

 

行って良かったこと①:言われたくないことは意外と言われない

私は病んでから7kgくらい痩せたので、家族に会った時にも大抵「痩せた?!」「なんかすごい細くなったね」とばかり言われました。

正直、嫌だった。

「痩せた」なんて、若い女子が言われて嬉しい言葉No1かもしれないけれど、私は「やつれたけど大丈夫?」「すごい調子悪そう」「不幸そう」と言われているような気分になってしまったのです。(よく考えるとこれも症状)

人に会うことも、

「絶対痩せたって言われるから嫌だ!!会いたくない!」

と思っていたけど、結果、このときは何も言われませんでした。

これから先会う人の中には、言う人もいるかもしれないけど、「こうなったら嫌だな」は意外と起こらないのかなと思いました。

 

行って良かったこと②:楽しそうに仕事している人たちを実際に見れた

考える時間が長いと、哲学的に「働くとは」とか考えてしまって、復職するのか、退職するのか…と悩む人もいると思います。

私が復職に前向きな気持ちになったのは、話をした会社の人が、楽しそうに仕事していたからです。毎日とんでもなく楽しいわけでも、ものすごい努力しているわけでもないけれど、「普通に」楽しそうな日常過ごしてるんだなと思いました。

本人たちは意識していないと思うけれど、愚痴を言い合ったり「失敗した」「この仕事つらくてさぁ」と言っていることすら、楽しそうに見えました。

インターネットでは、意識高い系の人か病んでいる人の情報がどうしても多いので(ゆがんだ主観の恐れあり)、自分の会社の人を見て、自分がいた世界を見て前向きな気持ちになれたのは助かりました。

 

ひっかかったこと ①:純粋に少し遠くに外出するのがキツイ

まず、休み中あまりバリバリ動いていないので、待ち合わせ場所が慣れ親しんでいない場所じゃなかったことがちょっとキツかったのです。

私にあれこれ希望を聞いて負担をかけまいとしてくれたので、割と私の自宅近く(バスで20分ほど)のお店を手配してくれていて、予定がプレッシャーにならないよう、直前に予定と体調確認までしてくれる気遣いっぷりでお誘いいただいたのですが、指定された街にあまり馴染みがなく、乗り換えを調べたり、駅までたどり着くまでの「慣れない感じ」はちょっとドキドキでした。

誘うかどうか迷っている方、どうかその人の自宅最寄駅か、そのすぐ近くにしてあげてください。一度一緒にいったことのあるところだとなお可です。思っている以上に、療養中の人は体力落ちてます。乗り換えすらもできないことがあります。

気分転換も必要ですが、人と会うということだけで十分、療養中の人には大事件(気分転換)です。行きやすさ最優先にしてあげてください!

 

ひっかかったこと ②:ゆっくりはできてないし元気でもない

よくうつの人に「頑張れ」って言っちゃいけないと言われます。もう古いですかね。

私が思うのは、どんな言葉が突き刺さるかは人によるってことです。

(私が「痩せた?」と言われたくなかったように)

 

私も、些細な言葉を気にしても仕方ないのは分かっていますが…

「ゆっくり過ごせてる?」とか「元気そうで安心した」という「こう過ごしていてほしい」とか「こう過ごしているんだろう」という希望的推測前向きワードは注意した方がよいと思っています。

言う側、言われる側、どちらもです。

「元気そう」は嬉しかった半面、「体調不良がバレていないのは安心だし、そう思われるのは嬉しいけど、結構ここに来る準備とか無理しましたぜ!」と思ったし、

「ゆっくり過ごせてる?」「毎日休みでいいね~」と聞かれると真面目に普段の自分を回想し、

「いや、全然穏やかな日々じゃないけどね!楽しくないし!

当たり前に一日が過ぎていかないし、「つらい」に支配されたから、休みたくないけど休みに入ったのが今の私だと思うのですけどね!」と。

療養中だから、つらいのは当たり前なのです。私も周りも、そういうことを忘れると、「休み=楽しい=いいね」になる。私は休みが楽しくなくて落ち込む。

 

この「元気そう」に代表される希望的推測前向きワードはやっかいなところは、療養中の本人に、無理やり前向きな言葉を言わせる力があることだと思います。

逆に、ここで「いや、つらかったですよ」とか言えるくらいになると、本当に大丈夫なのかもしれないですね。

 

私は嘘は言ってないけど不快にさせないラインで、「前よりは良くなりました」とか言おう…(誓い)